日本の安全保障環境は激変し、周辺国の軍事力強化が進む中、日本も対応を迫られている。
特集 1 激変する時代~10年の変化~ 1 わが国周辺の安全保障環境の変化 わが国は、戦後、最も厳しく複雑な安全保障環境に直面しています。わが国周辺国は、この10年で軍事的な能力の大幅な強化に加え、ミサイル発射や軍事的示威活動を急速に活発化させています。 2013年以降のわが国周辺国などの軍動向など(初めて確認された事象を中心に) 北朝鮮 わが国の安全保障にとって従来よりも一層重大かつ差し迫った脅威 ロシア わが国を含むインド太平洋地域において、中国との戦略的な連携とあいまって安全保障上の強い懸念 ロシア 中国 対外的な姿勢や軍動向などは、わが国と国際社会の深刻な懸念事項 これまでにない最大の戦略的な挑戦 核実験 4回 (2013、16 (2回)、17) ※2012年以前2回 (2006、09) 【AFP=時事】 北朝鮮領空侵犯 (2015) 知床岬沖領空侵犯 (2020、2021) 根室半島沖領空侵犯 (2022) 利尻島沖領空侵犯 (2013) 竹島 領空侵犯 (2019) 八丈島 領空侵犯 (2019) 領海内航行 (2017) 中国・ロシアの軍事面での連携強化の動き ●爆撃機の共同飛行 (2019年7月、20年 12月、21年11月、22年5月・11月) ●わが国を周回する形又はわが国周辺での 艦艇共同飛行 (2021年10月、 22年9月) 中国による活発な太平洋への進出 尖閣諸島周辺における 中国海警船などによる 接続水域入域日数 尖閣諸島周辺において 力による一方的な現状 変更の試みを長年にわ たり執拗に継続。 尖閣諸島周辺において 中国海警船などによる 接続水域入域日数 (日) 336 約3.7倍 91 年間割合 92% 年間割合 25% 2012 2022 (年) (隻) 約2.8倍 428 2012 2022 (年) 2016年以降、中国は日本海に軍用機を 飛行させ活動の範囲を拡大・活発化 ●中国軍機 (Y-8早期警戒機、Y-9情報収集機) の日本海初飛行 (2016年1月) ●爆撃機 (H-6) の初確認 (2016年8月) ●戦闘機を含む編隊の沖縄・宮古島間通過を初確認 (2017年12月) H-6爆撃機 2013年以降、中国は太平洋に軍用機を 飛行させ活動の範囲を拡大・活発化 ●中国軍機 (Y-8早期警戒機) の沖縄・宮古島間通過を初 確認 (2013年7月) ●爆撃機 (H-6) の初確認 (2013年9月) ●戦闘機を含む編隊の沖縄・宮古島間通過を初確認 (2016年9月) ●無人機による沖縄・宮古島間 通過を初確認 (2021年8月) 偵察/攻撃型無人機 (TB-001) 南シナ海での力による 一方的な現状変更及び その既成事実化を推進 ●2014年以降、南沙諸島7地形において 大規模かつ急速な埋立てを行い、イン フラを整備 2014年 スカーボロ礁を事実上支配 既成事実化が進む ファイアクロス礁 2020年3月 埋立面積:約3.72km² (2015年埋立完了) 大型空港 滑走路 (約3,000m) 【出典:CIS/AMTI/Maxar】 令和5年版 防衛白書 1 中国による南方東シナ海における力 による一方的な現状変更の試み /活動の急速な拡大・活発化 魚釣島 領空侵犯 (2017) 台湾をめぐる 問題 南シナ海を めぐる 問題 太平洋における中国空母の活動 ●「遼寧」(1番目の空母) の太平洋進出初確認 (2016年) ●太平洋上で「遼寧」艦載戦闘機 (推定を含む) が飛行 (2018年4月、20年4月、21年4月・12月、22年5月・12月) ●「遼寧」の活動期間中の艦載機発着艦回数過去最多 600回以上の艦載機発着艦を確認 (2023年) ●「山東」(2番目の空母) の太平洋進出初確認 (2022年) 太平洋上で初めて 艦載機発着艦を行った 中国空母「遼寧」 尖閣諸島周辺において中国艦艇など が頻繁に接近・侵入 ●中国海軍水上艦艇による接続水域への入域 (2016年6月、18年1月・6月、22年7月) ●近年、領海内で中国海警船が日本漁船へ近づくこと (2020年8件→21年18件→22年11件) ●隠のようなものを搭載した中国海警船などが領海に初侵入 (2015年~) 領海に侵入し始めたような ものを搭載した中国海警船 【海上保安庁提供】 台湾周辺で確認された中国軍機 【台湾国防部HP】 J-11戦闘機 2022年8月の 中国の弾道ミサイル 発射のイメージ 中国艦艇とロシア艦艇の共同航行 緊急発進回数 (10年比較) (回) 合計:約3.1倍 9,151 その他186 (中:約7.2倍 ロシア 3,096 露:約1.6倍) 2,988 ロシア 1,956 中国 814 2003 ~