防衛戦略の強化、政策立案機能の強化、訓練・演習、地域社会との共生、気候変動・環境問題への対応、情報発信・公文書管理・情報公開について説明。
第Ⅳ部 共通基盤などの強化 防衛省・自衛隊の防衛白書ダイジェスト 隊員の命を救う衛生組織 防衛戦略は、自衛隊衛生について、持続性・強靭性の観点から、隊員の生命・身体を救う組織に変革することとしている。特に、負傷した隊員の救命率を向上させるため、第一線から後送先病院までのシームレスな医療・後送態勢を確立する必要がある。さらに、防衛医科大学校での戦傷医療についての教育研究の強化を進めるとともに、医官及び看護官の臨床経験をより充実させるために必要な運営改善を進める。 政策立案機能の強化 厳しい戦略環境に対応するためには、戦略的・機動的な防衛政策の企画立案が必要とされている。このため、関係省庁や民間研究機関、防衛産業を中心とした、企業との連携強化に取り組んでいる。また、防衛研究所を中心として、研究体制を見直し・強化し、知的な基盤の強化を推進している。 国内初の政策シミュレーション国際会議 沖縄の医療拠点への患者搬送訓練 訓練・演習に関する諸施策 自衛隊は、わが国を防衛するという厳しい任務を果たすため、平素から統合訓練や陸・海・空自衛隊による各種訓練などを実施している。その内容は従来の領域にとどまらず、宇宙・サイバー・電磁波を含む新領域にも及んでいる。これらの領域をうまく活用し、防衛力を高めるべく、領域横断作戦能力の向上を図っている。 また、日米同盟の抑止力・対処力を強化するため、各軍種間での共同訓練や日米共同統合演習を実施するとともに、その内容を年々深化させている。 さらに、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」というビジョンに基づき、多角的・多層的な安全保障協力 を戦略的に推進するため、広くインド太平洋地域における同盟国、有志国などとの共同訓練・演習に積極的に取り組んでいる。 海上から陸上用車両による上陸用訓練(キーン・ソード 23) 離島に展開する日米の長射程火器(オリエント・シールド 22) 第3章 地域社会との共生に関する取組 第4章 地域社会との調和にかかる施策 防衛省・自衛隊の様々な活動は、国民一人一人、そして、地方公共団体などの理解と協力があってはじめて可能となる。こうした考えのもと、今後とも防衛省・自衛隊は、地域社会・国民と自衛隊相互の信頼関係をより一層深めていくために必要な各種施策を推進していく。 気候変動・環境問題への対応 気候変動の問題は、将来のエネルギーシフトへの対応を含め、今後、防衛省・自衛隊の運用や各種計画、施設、防衛装備品、さらにわが国を取り巻く安全保障環境により一層の影響をもたらすことは必須である。防衛省・自衛隊は、従前から環境関連法令を遵守し、環境保全の徹底や環境負荷の低減に努めてきたところ、2022年8月には、防衛省として気候変動に戦略的に取り組むべき施策を取りまとめた「防衛省気候変動対処戦略」を策定した。今後は本戦略に基づき気候変動の影響に対する具体的な取組を進めていく。 情報発信や公文書管理・情報公開 国民や諸外国の信頼と協力を得るため、防衛省・自衛隊の活動について、分かりやすい広報活動を様々な方法で、より積極的に行っていく。 騒音防止工事の助成(北海道川上郡標茶町標茶中学校) 令和4年(2022)度国際観艦式と同時期に実施された「フリーウィーク」における艦艇一般公開 日本の防衛 26