第2章 国土交通分野における取組みと今後の展望 第1節 国土交通分野の現状と方向性 1. 技術活用による持続可能な社会に向けた取組み 1. 技術活用による持続可能な社会に向けた取組み 急激な人口減少による労働力不足に伴う経済活動の停滞を回避すべく、様々な技術を活用することにより、生産性の向上に つなげる取組みが重要。 生産性向上施策として、省人化・省力化の推進と技術・イノベーションのインフラ分野の取組みが期待される。 【省人化・省力化の推進】 【技術・イノベーションのインフラ分野】 (i-Construction) ● 建設現場におけるICT活用等により、生産性の向上を目指す。 (ICT施工、BIM/CIM等) インフラ分野における点検や作業等の生産性を飛躍的に向上させるために、 新たな技術の活用やイノベーションの創出が重要である。 ● 建設現場での自動・遠隔施工や、AIを活用した効率的かつ高度な情報収集・ 状況把握が可能となる。 (インフラ分野のDX) ● 国土交通省が推進するインフラ分野のDX(デジタル・トランスフォー メーション)は、データとデジタル技術を活用し、業務変革を目指す取組 みである。建設現場の生産性向上だけでなく、国民生活の安全・安心 の確保やインフラサービスの向上等、新たな価値創出を目指す。 【コラム:NORTH-AI/Eye ~官学連携したAI活用によるインフラの管理のイノベーション~】 ● 積雪寒冷環境下かつ国土の約22%を占める北海道において、長大な河川管 理延長(約1,900km)・道路管理延長(約6,900km)のインフラ管理に当たり、 点検作業の効率化等に課題があった。 表現を目指す20~30年後の将来の社会イメージの例 (第5期 国土交通省技術基本計画より) ①国土、防災・減災 ②交通インフラ、人流・物流 ③くらし、まちづくり ● インフラを管理する国土交通省北海道開発局は、官学連携したAIの活用によ るイノベーションに取り組んでいる。 ④海洋 ⑤建設現場 ⑥サイバー空間 国土交通省に関連する分野におけるSociety5.0の具体例と捉える、上記の「将来の社会イメージ」の実現を目指す 資料) 国土交通省 ● 車載カメラやドローンにより撮影した画像を、AI活用により解析し、施設の劣化 や変状の診断、評価を行い点検業務の効率化、高度化を試行・検証している。 (自動運転) ● 国土交通省では、「自動運転に係る制度整備大綱」を策定し、 レベル3以上の高度な自動運転の実用化を図っている。 Before After ● 腕にある河川管理施設及び道路施設の診断、評価を行い点検業務の効率化、人力による 近接目視等で実施 ●車載カメラやドローンにより撮影した画像をAIを用いて解析し、施設の劣化や変状 の診断、評価を行い、点検業務の効率化、高度化を試行・検証している。 ダム監査点検 矢羽根根点検 ドローン撮影の 様子 点検現場 自動検知の 様子 診断ノウハウ ドローン撮影の 劣化関連データ 診断データ データ提供:東北大学情報科学研究科 景山ら・小川研究室 劣化関連データ マルチモーダル XAI 資料) 国土交通省 8