国土交通分野における人手不足解消に向け、賃上げや生産性向上、技術継承、多様な連携などの政策方針と具体事例を紹介。
タグ: 人手不足, 賃上げ, 生産性向上, 自動運転, 地方創生, 官民連携
第1章 国土交通分野における担い手不足等によるサービスの供給制約の現状と課題 第2節 サービスの供給制約に対する国民意識 1 政府の施策と国土交通分野に期待される取組 担い手不足等によるサービスの供給制約の現状と課題を踏まえ、国土交通分野には、「賃上げを含む処遇改善による担い手の確保」、「適切な価格転嫁や生産性向上等に関する取組の推進」、「分野の垣根を越えた横串の発想」等の取組が期待される。 【期待される取組】 (賃上げを含む処遇改善による担い手の確保) ● 賃上げを含む処遇改善により、担い手のモチベーションを高め、今後、希少となる人材の定着を促進。 (適切な価格転嫁や生産性向上等に関する取組の推進) ● 建設業や運輸業においては、中小企業が賃上げの原資を確保できるよう、価格転嫁の円滑化や、省力化投資等による生産性の向上。後継者不足が懸念される分野では、若い世代への技術の継承。 (自動化技術の利用拡大・自動運転の社会実装) ● AIやロボット等の自動化技術の利用拡大。地域の持続可能な生活インフラを作っていくために、自動運転の実装加速に向けた制度整備の推進。 (持続可能な地域社会の構築) ● 地域社会の持続性を確保していくために、居住や都市機能の誘導を進める都市のコンパクト化と交通ネットワークの確保。 (分野の垣根を越えた横串の発想) ● 各自が有する資源を融通・共有し合うなど、それぞれの主体は、縦割りの発想ではなく、分野の間での十分な情報共有や連携を進め、取組主体間の垣根を越えた横串の発想で課題解決に取り組む。 (住民や地域団体等との多様な主体との連携) ● 官民連携において、民の力を最大限発揮するため、住民やNPO等の地域団体、企業等の多様な主体と行政が連携して、地域を共に創る発想により課題解決へ取り組む。 コラム:首里城復元を契機とした伝統的な技術の継承 ● 沖縄県では、首里城復元を機に、発注者と受注者が協力し、若手技能労働者の育成や、若い世代への伝統的な建築技術を継承。 ● 施工会社は、若手の技能労働者を新たに雇用し、多岐にわたる作業に従事させながら、伝統的な建築技術を指導し、将来の補修工事等でも活躍できる人材を育成。 現場作業を通じた技術指導 資料)内閣府沖縄総合事務局・清水建設(株) コラム:鉄道ネットワークを活用した荷物輸送サービス「はこビュン」 ● 物流分野における担い手不足の深刻化等を解決するため、JR東日本グループは、鉄道ネットワークを活用した新たな輸送網の構築等の取組を試行。 ● 「はこビュン」では、列車輸送ならではのノウハウ(定時性・安定輸送等)を活かし、小口から大口の荷物まで、高品質な輸送を実現。 ● 新鮮な食品や、医療関係品、機械類・電子部品などを多数輸送。 新幹線からの荷卸しの様子 客室内への積載状況 資料)JR東日本 5
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