学業不振は自己評価の低下や自殺リスクにつながり、発達的・認知的要因も関わる。情報共有と連携が重要。
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コラム こどもの学業不振の理解と学校での対応~スクールカウンセラー(SC)の立場から~ 一般社団法人日本臨床心理士会 教育領域委員会 下田芳幸(佐賀大学)ほか ●こどもの自殺の原因・動機として代表的なものの一つが「学業不振」であるが、学業不振は自己評価の低 下につながりやすく、「自分は無価値」という感覚に結びつく と自殺のリスク要因となり得る。 ●学業不振のきっかけや、経過、影響は様々であり、うつ病や起立性調整障害など、本人の努力だけでカバー しきれない発達的・認知的要因が関わっていることもある。 ●多面的・多角的な要因の理解のためには、教職員とスクールカウンセラーの情報共有はもちろん、家庭とも 連携を図っていくことが重要。 コラム 自傷・自殺未遂レジストリ(JAPAN Registry of Self-harm and Suicide Attempts)の 若年症例の概況について 一般社団法人いのち支える自殺対策推進センター 自殺総合対策部 自殺未遂者支援室長 青木藍(執筆当時) ●いのち支える自殺対策推進センターは、日本臨床救急医学会と協働して、自傷・自殺未遂者の登録システム である「自傷・自殺未遂レジストリ(JA-RSA)」の運用を2022年12月より開始した。 ●JA-RSAの参画機関は救命救急センターであり、自傷・自殺未遂の頻度、症例の背景、手法などの変遷を把握 し、自殺対策に貢献していくことを目的としている。 ●2023年末までに自傷・自殺未遂で受診した症例は1987件登録されている。そのうち、18歳以下の症例では、 18歳超の症例と比較して、やや女性が多く、手段としては過量服薬、飛び降りがやや多く、精神科受診歴が ある例がやや少なく、自傷・自殺未遂歴がある例がやや多いといった傾向が推察された。 21