こどもの自殺の状況と対策について、統計データから示された事実と今後の取組の方向性を示す。
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第2章 こどもの自殺の状況と対策⑨ おわりに 自殺統計原票データから示されたこと ※自殺統計原票における自殺の原因・動機は、警察の捜査の過程で知り得た範囲内のものに限 られることに留意が必要である。 小中高生の自殺の原因・動機は不詳が多いが、小学生では「家 庭問題」、中学生では「学校問題」、高校生では男性で「学校問 題」、女性で「健康問題」が多くみられるなど、年齢別・性別で 様相が異なる 令和2年前後の自殺者急増期に、女性の自殺未遂歴のある自殺 者の割合が上昇 夏休み明けが早い「北海道・東北」は、小中高生の自殺者数が 特に増加する時期がその他地域より約2週間早い 今後の取組の方向性 令和4年の自殺統計原票の改正により集計可能とな った項目を含めたデータの更なる蓄積及びその分析 こどもの命を守るためには、保護者を始めとする身近な大人一人一人がこどもたちの微秒なサインに気付き、こど もの不安や悩みの声に耳を傾け、適切に受け止め、必要な支援につなげることが重要である。 家庭と学校、地域、警察や医療機関などの関係機関が緊密に連携し、不安や悩みを抱えるこどもたちを孤立させる ことなく地域全体で支援していくことが可能となるよう、地域のネットワークづくりを推進していく必要がある。 地方公共団体や民間団体、国民等との連携・協働の下、国を挙げて、誰も自殺に追い込まれることのないよう、生 きること包括的な支援として、こどもへの自殺対策に強力に推進する。 <考えられる対応等> 1人1台端末等を活用した「心の健康観察」の推進 「こども・若者の自殺危機対応チーム」の取組を通 じた、地域における自殺未遂・自傷行為の経験者等 への支援に関する知見の蓄積 「自傷・自殺未遂レジジストリ」を活用した自殺未遂 者の属性や傾向についての分析と支援手法の探究 国や都道府県等による、適時適切かつ集中的な相談 窓口等の啓発活動 こどもの自殺の多角的な要因分析の結果も踏まえ、 こどもの自殺をどのように防ぐことができるのか検討 12