米国関税ショックは世界経済の見通しを押し下げ、米国の財政赤字拡大が背景にある。
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1. 米国関税ショックと3つの構造問題 ● 2025年4月の米国関税ショックと、それによる不確実性の増幅が、世界経済の 見通しを押し下げ。背景に、米国が世界の経常収支赤字の大半を占め、足下 で財政赤字が拡大する状況あり。 ● 根底にある構造問題として、 ①過去30年間に、米中を始めとする各国内の格差が拡大。 ②中国からの輸入急増が、米国内の一部地域・労働者に悪影響を与えた (「中国ショック」研究)との不満が保護主義の土壌に。 ③中国では、輸出主導成長に伴い拡大した国内格差を一因とする過少消費 構造が景気後退の中で顕在化。 ● 足下で、中国の経済成長率への純輸出の寄与が拡大。中国の輸入は停滞す る一方、過少消費によるデフレ輸出が増加。 3