ロシアのウクライナ侵略を受け、世界経済は分断懸念が高まり、歴史的な転換点となる可能性。
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通商白書2022:ロシアのウクライナ侵略による世界経済への影響のポイント ロシアによるウクライナ侵略を受け、G7を中心とする先進国は、エネルギー分野を含め、前例の無い大規模な経済制裁を迅速に導入・実施し、ロシアとの経済・政治関係の見直しを急速に進めてきた。 これを契機に、冷戦後かつてないほどに経済的分断への懸念が高まっており、自国中心主義や経済安全保障重視により多極化が進行する国際経済の構造変化を加速させ、国際経済秩序の歴史的な転換点となる可能性。 新興国・途上国の多くは、経済制裁などの踏み込んだ行動を控え、ロシアとの経済・政治関係に関して、ロシアに配慮した中立的な姿勢を示している。 各国の対露ポジション 世界の名目GDPシェア 予測 (%) 80 70 60 50 40 30 20 10 0 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020 2022 2024 2026 -G7 中国 ロシア その他 資料: IMF トルコ ロシアによる侵略を非難しつつ、 停戦協議を仲介、欧米主導の 制裁には不参加。「我々は国連 が承認した制裁を実施する」 (外相) カザフスタン 周辺国とバランスをとる「全方位外交」を志向。 中国 「中露協力に禁じられた領域はな いが、ボトムラインはある。国連憲 章の教義と原則、国際法と国際 関係における公認の基本規範がそ のボトムライン」(駐米大使) メキシコ 露の侵略を非難するも、 制裁は行わない中立の 立場 インドネシア 「G20議長国は全て の構成国を招待しな ければならず、最初か ら不変のルール」(外 相特別顧問) ブラジル 「(ロシア及びウクライナの) どちらの側にもつかず、中立を 保ち、可能な限り協力する。 ブラジルに悪影響を及ぼすよ うな制裁には反対する」 (大統領) ロシアのG20排除について 「明確に反対する」(外相) サウジアラビア 石油市場の安定における(露を含 む) OPECプラスの役割の重要性を 強調(MBS皇太子) 中国への原油輸出の一部を人民元 建てとする方向で協議中 インド 「インドの一カ月前のロシア ンへの半日未 満で、焦点はインドで なく欧州」(外相) 南アフリカ ロシアへの言及無しの 人道決議案を提案 シンガポール ASEANの中で唯一、対 ロシア制裁を表明(露よ り非友好国指定) 「ウクライナ問題により中 国が既に間違った側に 立っていると機械的に見な すべきではない」(首相) ※地図上の青塗りは露に非友好国指 定されている国・地域 (3/24時点) (出典) 各種報道等 3