コロナ禍、自然災害、事故等による半導体不足が自動車生産に影響。
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世界的なサプライチェーンリスクの高まり●昨年来からのコロナ禍において、自動車生産の急激な回復に伴う世界的な車載半導体不足に加え、自然災害や事故等の影響で、半導体不足に拍車がかかる危機的な状況。①米テキサス州大寒波「寒波被害の米テキサス半導体工場、生産再開に数週間必要=業界団 体幹部」 (ロイター 3月2日)米テキサス州の業界団体「オースティン地域製造協会」のエドワード・ラッツォ ン最高経営責任者(CEO)は、寒波で閉鎖されたサムスン電子などの州 内の半導体工場について、生産再開に数週間必要との認識を示した。顧 客は数カ月後に波及効果を受ける可能性があるという。寒波では少なくとも21人が死亡し、数百万人が電力 を受けられない状況に置かれ、先月 にサムスン、NXPセミコンダクターズ、インフィニオン・テク ノロジーズは州内の工場閉鎖を命じられた。(略)サムスンは電気自動車(EV)大手テスラなどに半導体 を供給している。N XPとインフィニオンも自動車向け半導体サプライヤーだ。(略)②台湾水不足「韓経:悪材重なる半導体産業…台湾の水不足でTSMC「稼働中断の恐 れ」」 (中央日報 3月18日)台湾に押し寄せる過去に例のない水不足に世界の半導体業界の注目を 集めている。半導体チップを作るのに水は重要な資源だ。台湾には世界 最大 のファウンドリー(半導体受託生産)企業であるTSMCと3位であるU MCがある。両社は世界市場の60%以上を占めている。日照りによる台 湾の水不足が深刻化すればTSMCとUMCの半導体チップ製造に支障 が生じ、すでに世界の産業界を揺さぶっている半導体の品薄状況をさ らに悪化させる信管になりかねない。(略)半導体産業の水使用量は相当に多い。TSMCだけでも1日15万6000ト ンの水を使う。新竹サイエンスパークの企業全体が使う水使用量のうちTS MCの占める割合だけで3分の1を占めるほどだ。(略)③福島県沖地震・停電(2月13日)「福島沖の地震で停止した工場 16日から生産を順次再開=ルネサス」 (ロイター 2月15日)ルネサスエレクトロニクスは15日、福島県沖を震源とする地震が13日に 発生した影響で操業を一時停止していた那珂工場(茨城県)で、半導体 の前工程生産を16日から再開する予定と発表した。世界的な半導体不 足の中で、同工場での生産停止の長期化が懸念されていたが、短期間 で復旧する見通しとなった。(略)ルネサスの那珂工場では、地震の発生後、一時停電となった後に稼働を 再開したが、安全のため操業を停止し、クリーンルーム内の安全確認と装 置や製品の被害状況の確認を進めていた。半導体工場は24時間稼働 が原則で、週末も操業を予定していた。(略)④ルネサス那珂工場火災(3月19日)「ルネサス、車載半導体の主力工場で火災 対策本部を設置」 (日本経済新聞 3月20日)半導体大手のルネサスエレクトロニクスは19日、主力の那珂工場(茨城県 ひたちなか市)で火災が発生したと発表した。先端品を扱う直径300ミ リメートルの半導体ウエハーに対応した生産ラインが被害を受けた。同工場 は車載半導体の主力工場で、操業停止が長引けば世界的に不足が続く 車載半導体の供給に影響が出る可能性がある。(略)半導体は大気中のちりやしやすさが混じると不具合が生じる。このため空 気中の不純物を取り除いたクリーンルームと呼ばれる施設で半導体を製 造する。クリーンルーム内部が煙やホコリなどでどれくらい影響を受けてい るかが操業再開の時期を左右する。(略)7