製造業でサプライチェーン全体のカーボンニュートラルを目指す動きが広がり、国内企業も対応を迫られている。
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第1章 第2節 ニューノーマルでの生き残りに向けて 2. グリーンーカーボンニュートラルへの対応ー 製造業においても、サプライチェーン全体でのカーボンニュートラルを目指して取り組むグローバル大企業が現れ始めている。今後、我が国のサプライヤーにおいても、このような動きに留意していく必要がある。 事例 2030年までにサプライチェーンのカーボンニュートラルを実現 【米・Apple】 2020年7月、2030年までにサプライチェーンも含めたカーボンニュートラルを目指すと発表し、サプライヤーがApple製品の製造時に使用する電力についても、2030年までに再生可能エネルギー 100%を目指すとの目標を掲げた。 この要求に応じると宣言したサプライヤーは2020年7月時点で計71社。このうち国内企業は、半導体関連製品を供給するイビデン (株) や、液晶画面のシートを製造する旭和 (株) など、計8社。 【Apple製品の製造から廃棄・リサイクルに至るライフサイクル全体でのCO2排出量】 Historical emissions Projected future emissions Emissions with reductions Projected emissions reduction Avoided emissions Projected carbon removal Emissions scope Net zero emissions 回収・貯留を除いたCO2実質排出量 CO2排出量見込み 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 (資料) Apple "Environmental Progress Report 2019" 事例 全製品のカーボンフットプリントを提供 【独・BASF】 2020年7月、製品の原材料調達から出荷までの温室効果ガス排 出量(カーボンフットプリント)を算出し、顧客への提供を開始する と発表。 2021年末までには、全製品について、カーボンフットプリントのデー タを提供できるようにする予定。 BASF社の製品を用いて最終製品を製造するメーカーにとっては、こ れらのデータを用いることで、自社製品のカーボンフットプリントを算 出することが容易となる。 原材料の調達時に 生じる排出量 製造工程で発 生する排出量 製造工程で用 いる電力の発 電時に生じる 排出量 BASF社製品の カーボンフットプ リントの算出、データ化 顧客へのカー ボンフットプリ ント提供 (全製品約 45,000点) (資料) BASF "Product Carbon Footprint" 16