城南製作所が開発した低コストの自動追従運搬車「フォローン」の事例。
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開発供給実施計画の認定事例(事業者の声) ※IPCSA広報誌「スマート農業インフォメーション」令和7年4月号より ■(株)城南製作所(長野県上田市) 果樹を中心とした収穫物の断続的な運搬作業の効率化に資する、低コストでの人追従運搬車の開発及び供給 取組の概要 事業者の声 圃場内の作業者を自動追従する運搬車『フォローン』は、 果樹等の収穫及び運搬において、身体的負担を軽減す るだけでなく、収穫物をコンテナに入れるための往復や、コ ンテナをー輪車で運ぶ等の労働時間を削減することを自 指す。 肥料の運搬等にも使用できる汎用性、ボタン一つで動か せる操作性に配慮し、誰でも使いやすい設計。 また、自社で開発した特許出願済みの技術により、安全 性の向上だけでなく、センサー・CPUを安価にできるのでコ ストの低減にもつながる。 〈運用イメージ〉ぶどう収穫 従来の作業 追従運搬車を使った場合 果樹を中心とした収穫物の持ち運びを伴う作業時に、常に運搬車 が追従することで、人の身体的負荷や所要時間の削減が可能。 Q 計画認定を受けたきっかけ A 自動車部品メーカーの当社が位置する長野県上田地域は、ブドウ やリンゴなどの果樹栽培が盛んに行われ、重要な産業の一つとして地 域を支えています。 しかし、近年では農業従事者の高齢化や人手不足が深刻化してい るため、自動車レベルの品質・安全の技術を活用し、より身近な農業 の課題解決に貢献したいと考え、本技術の開発を開始しました。 当社の取組が開発供給実施計画に沿ったものであったこと、当社に とっては初めて農業機械の分野であったことから、当社の取組を広く 知っていただくため、計画を申請し認定を受けることができました。 Q 『フォローン』の今後の展望 A 現場での実用性や費用対効果を確保した「手の届くスマート農機」 として、いち早く農業者へ届けることを目指しています。 構想段階から、作業体系に組み込んだ際の運用方法や省力・省 人化効果を重視し、徹底した農作業観察やプロトタイピング(※)を 実施してきました。特に安全性やユーザーインターフェースの研究では 多くの農業関係者や公的機関の皆様のご協力をいただいており、計 画認定を受け今後連携を強化し、開発・供給を進めてまいります。 将来的には、アタッチメントの装着などにより活用できる農作業の幅 を広げ、運搬作業以外にも、農業者の身体的負担の軽減や省力化 を図り、農業の課題解決に貢献していきたいと考えています。 (※) 試作品(プロトタイプ)を作成し、現場からのフィードバックで改善を行う手法 24