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A.投資運用業者等が、しっかりとした運用体制で質の高い外部委託を
投資運用業者が、外部委託を含む運用体制の質を高めることの重要性について言及している。これは、委託先選定や契約内容、運用状況のモニタリングなど、多岐にわたる管理体制の構築を意味する。
出典: 金融庁『令和元事務年度 金融行政方針』2019年8月公表
シブに偏り、運用の多様化・高度化で求められる海外資産のアクティブ運用では、外部委託で対応している状況が認められた(図表II-2-(1)-8)。投資運用業者が、しっかりとした運用体制の下で質の高い外部委託を行わなければ、単なる運用商品のブローキングに陥り、高価な手数料等により顧客の運用財産や投資運用業者の収益が毀損される懸念がある。 図表II-2-(1)-8 投資運用業者等のビジネス構造 [収益] (円グラフ) [残高] (円グラフ) 【投資対象】 国内:国内資産 海外:海外資産 その他:その他の資産 (注)投資運用業者等から提出された2018年3月期のデータ(営業収益・運用残高)を単純合算したもの。 (資料)金融庁 また、大手金融グループ内における投資運用業者の役割と課題、位置づけ、経営資源の投入状況を確認するとともに、投資運用業者等の経営陣自らが、「運用の高度化」を進めるに当たって認識し、解決すべき課題について対話を実施した。 そこで各社から示された主要経営課題は、(1)運用対象や手法の多様化を図るためのグローバル運用体制強化への取組み(しっかりとした運用体制の下での外部委託を含む)、(2)担い手である運用専門人材の確保・育成・処遇の見直し、(3)運用体制の基盤となるシステム・インフラの革新であった。これらの課題は、上記のビジネス構造の分析からもその背景が読み取れるものと考えられる。 大手金融グループにおいては、運用体制の強化に向けて、運用機能の整理・統合やインオーガニック戦略の見直し・推進等の動きが見られるものの、その取組みは緒についたばかりである。当然のことながら、これらの動きや課題の解決に当たっての前提として、各金融グループ親会社と投資運用業者の経営陣が、「資産運用業の高度化」の観点から、自らが目指す資産運用ビジネス戦略や投資運用業者のあり方を明確化するとともに、その重要性に応じた適切な経営資源を投入していくことが不可欠である。投資運用業者は、グループ内の営業力に依拠して販売サイドから求められる商品を供給するという機能を果たす中で出来上がった現状のビジネス構造からいち早く脱却し、顧客の利益を最優先に考え運用力を磨き、パフォーマンス結果を示すことで他社との差別化を図り、顧客の支持を得ていくことが必要である。 67 他社への出資や買収、あるいは部門買収により事業規模の拡大や収益の向上を図る手法。 34