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A.2020年の自動収穫機導入による収穫作業労働時間の削減率は50%以上削減。
出典: 農林水産省『令和6年度 食料・農業・農村白書(全体版)』2025年5月公表
特集3 スマート農業技術の活用と今後の展望 げつつ、開発が特に必要な分野を明確化して多様なプレイヤーの参画を進めることが重要です。また、スマート農業技術を普及させるための環境整備を併せて進めていく必要があります。 (事例) スマート農業技術に適した生産方式への転換(静岡県) (1) 人手不足や輸入品に対抗するためスマート農業に取り組む 静岡県静岡市の株式会社鈴生は、加工・業務用ブロッコリーの生産拡大を目指し、輸入品との競争や人手不足に対応するため、令和2(2020)年度からスマート農業機械を導入する実証プロジェクトに取り組みました。同プロジェクトでは、自動操舵トラクタやブロッコリー収穫機等の導入を通じ、全体の作業時間が55%削減されるなど大幅な省力化に成功しましたが、新たな課題に直面しました。 (2) スマート農業技術に適した品種の導入と作業の見直しにより収穫量向上へ 同プロジェクトで明らかとなった課題の一つが、従来の生産方式との適合性です。プロジェクトで導入した自動収穫機は、手作業で行っていた収穫作業の労働時間を50%以上削減することに成功しましたが、カット時に花蕾を傷つけてしまうことや、大きさにばらつきのあるブロッコリーも収穫されることから、歩留りが低下しました。 同社では、この課題に対応するため、軸の部分が長く機械収穫に適した品種を選定するなどの工夫に取り組むとともに、生育が早い株については先に手作業で収穫するなど、作業方式の見直しも行い、令和4(2022)年度の10a当たりの収穫量は令和2(2020)年度と比較し、大幅に改善しています。このほかにも、花蕾の切り分け方を変えることで新たなニーズに応えるなど、スマート農業技術に適した生産方式への転換と販路の拡大を続けることとしています。 * ブロッコリーの大きなドーム状の部分 静岡市 静岡県 長野県 山梨県 愛知県 ブロッコリー収穫機 資料:株式会社鈴生 スマート農業機械をフル活用するために砕石作業を請け負うコントラクター事業も開始 資料:株式会社鈴生 (2) スマート農業技術活用促進法に基づく取組 (スマート農業技術活用促進法が施行) 政府は、「農業の生産性の向上のためのスマート農業技術の活用の促進に関する法律案」を第213回通常国会に提出し、同法案は令和6(2024)年6月14日に成立、同年10月1日に施行されました。スマート農業技術活用促進法は農業者の減少等の農業を取り巻く環境の変化に対応して、農業の生産性の向上を図るため、「生産方式革新実施計画」と「開発供給実施計画」の二つの計画認定制度を設けており、これらの認定を受けた農業者や事業者等は スマート農業技術活用促進法について URL: https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/houritsu.html 28