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A.2021年の経常収支の黒字幅は前年と比べて4,431億円の縮小は4431億円。
出典: 経済産業省『通商白書2022(全体版)』2022年6月公表
第1章 共通価値を反映したレジリエントなグローバルバリューチェーン 前の2019年とほぼ同程度の水準で推移している。EUは、年初、2020年よりは回復しているものの、年間を通して感染拡大前の2019年の水準を下回っており、半導体不足の影響による自動車輸出の減少を背景に、回復が遅れたことが分かる。(第II-1-1-20図)。 輸入については、中国、米国、EUのいずれも2020年の落ち込みから回復し、また、2019年をほぼ上回る水準で推移している。(第II-1-1-21図)。 第II-1-1-20図 日本の輸出金額の推移 (指数、2019年12月=100) 140 120 100 80 60 40 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 2019 2020 2021 2022 備考:前年同月比 資料:財務省「貿易統計」、CEICから作成 第II-1-1-21図 日本の輸入金額の推移 (指数、2019年12月=100) 160 140 120 100 80 60 40 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 2019 2020 2021 2022 備考:前年同月比 資料:財務省「貿易統計」、CEICから作成 3 経常収支の動向 2021年の日本の経常収支は15兆4,359億円の黒字だった。第一次所得収支、貿易収支が黒字となる一方で、サービス収支、第二次所得収支の赤字が続いた。黒字幅は前年と比べて4,431億円(2.8%)の縮小となった(第II-1-1-22図)。黒字幅が縮小した要因は、第一次所得収支の黒字幅が拡大した一方で、半導体不足による自動車輸出の減少と原油価格の高騰を背景に貿易収支の黒字幅が縮小したことが挙げられる。旅行収支の黒字幅縮小のため、サービス収支の赤字幅が拡大したことも影響した。経常収支の月別推移では、8月以降、貿易収支が赤字に転じたことで、経常収支の黒字は減少している(第II-1-1-23図)。 我が国の経常収支は、近年、貿易収支とサービス収支の縮小が主因となって黒字幅が縮小傾向にある。 第II-1-1-22図 日本の経常収支の推移(年別) (兆円) 40 30 20 10 0 -10 -20 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 貿易収支 サービス収支 第一次所得収支 第二次所得収支 経常収支 資料:財務省「国際収支統計」から作成。 第II-1-1-23図 日本の経常収支の推移(月別) (兆円) 3 2 1 0 -1 -2 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 2021 2022 貿易収支 サービス収支 第一次所得収支 第二次所得収支 経常収支 備考:季節調整値 資料:財務省「国際収支統計」から作成。 気や素材産業等の輸出産業の競争力低下といった構造的要因に加えて、足下では、原油等の資源高騰やワクチン等の医薬品の輸入増加が貿易収支を押し下げ、インバウンドの大幅減少等がサービス収支の赤字を拡大することで、大きな下方圧力となっている。こうした経常収支のマイナス要因について対応を検討していくことは重要である。 (2) 日本の対外直接投資 日本の対外直接投資、特に後のパートで分析する日本のグローバルバリューチェーンに係る日系製造業の対外直接投資の動向を確認する。まず、日本の地域別直接投資残高を見ると、2000年代、欧米が緩やかな増加に留まる中で、アジア地域が堅調に拡大して、製造業においてアジアが最も大きなシェアを占めるに至っている9(第II-1-1-24図)。ここから、日系製造 9 図表は国際収支統計で業種別残高の公表が始まった2005年以降を表示。 254 2022 White Paper on International Economy and Trade