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A.2024年の令和6(2024)年の果樹カメムシ類警報等の対象都道府県数は38都道府県。
出典: 農林水産省『令和6年度 食料・農業・農村白書(全体版)』2025年5月公表
第11節 伝染性疾病等の発生予防 が確認されています。令和6(2024)年は、果樹カメムシ類に対し、過去10年で最多となる延べ61件(38都府県)の注意報・警報が発表されるなど、病害虫等の被害に対する警戒が高まりました。また、訪日外客数が過去最高を更新する中で輸入禁止品の違法な持込件数も増加しており、これまでに国内で発生していなかった病害虫の侵入・まん延リスクが増大しています。さらに、世界的に火傷病菌の発生地域が拡大し、我が国への侵入リスクが高まっていることから、火傷病を国内に持ち込ませないための措置を引き続き実施しています。 農林水産省では、植物防疫法に基づき、農業生産の安全や助長を図るため、病害虫の侵入防止のための輸入植物の検査等(輸入植物検疫)や輸出先国・地域の要求に応じた植物の検査等(輸出植物検疫)を実施しています。 また、重要病害虫の侵入を早期に発見するための侵入調査を実施するとともに、重要病害虫が発見された場合には、発生範囲の特定や薬剤防除等の初動対応を行っています。 南西諸島や小笠原諸島には、国内の他の地域に発生していないアリモドキゾウムシ、イモゾウムシ等の農作物に大きな被害を与える病害虫が発生しています。これらの病害虫を発生していない地域にまん延させないために、これらの病害虫及びその寄主植物等の移動を規制しています。 近年では、ECサイト等に出品された植物の移動に伴うこれらの病害虫のまん延リスクが懸念されることから、農林水産省では、出所不明な植物の移動に対し、植物検疫・病害虫防除の観点から、注意喚起を行っています。このほか、化学農薬のみに依存しない、病害虫等の予防・予察に重点を置き、様々な手法を組みわせた総合防除の普及促進のため、全国の地域ごとにキャラバンを開催し、都道府県の総合防除計画や産地での具体的な取組事例、新規技術の共有等に取り組みました。 病害虫の侵入・まん延リスクが高まる中、民間を含め、農業の現場では、病害虫診断や防除指導を始め、病害虫防除体制の充実・強化を図る取組が進められています。 (植物防疫法に基づき緊急防除を実施) 新たに国内に侵入した病害虫がまん延し、農作物に重大な損害を与えるおそれがあり、これを駆除する必要がある場合等には、植物防疫法に基づき緊急防除を実施しています。 緊急防除では、防除を行う区域や期間を設定した上で、発生した病害虫の種類等に応じて(1)寄主(宿主)植物の栽培の制限又は禁止、(2)植物等の移動制限又は禁止、(3)植物等の消毒、除去、廃棄等の措置等を実施することとしています。 令和5(2023)年3月から静岡県浜松市において実施していたアリモドキゾウムシの緊急防除は、当該地域において本虫の根絶が確認されたことを踏まえ、令和6(2024)年11月に終了しました。 令和6(2024)年度は、ジャガイモシロシストセンチュウ及びテンサイシストセンチュウの緊急防除を継続して実施し、まん延防止に取り組んでいます。また、令和6(2024)年3月に沖縄県でウリ科植物の大害虫であるセグロウリミバエが確認され、農業への被害発生が懸念されたことから、令和7(2025)年4月から緊急防除を行うことを決定しました。 208