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A.利用者の利便性の向上や企業の成長力強化に向けたフィンテックの活用促進
利用者の利便性向上と企業の成長力強化を目的としたフィンテック活用促進に関する政策。
出典: 金融庁『平成29事務年度 金融行政方針』2017年11月公表
経済・金融の発展につなげていくことが重要である。 ① 利用者利便の向上や企業の成長力強化に向けたフィンテックの活用促進 XML 電文への移行を起点として、手形・小切手の電子化や税・公金収納の効率化など、決済高度化に係る検討を進め、企業の財務・決済プロセス全体のシームレスな IT 処理を通じて、利用者利便の向上や生産性向上の実現を目指す。こうした動きを、金融機関による商流情報等を活用した新たな融資サービスや本業支援等につなげ、質の高い金融サービスの提供の実現を目指す。 ② 金融イノベーションを促進する環境整備 我が国では、銀行システムが高度に発達していること等を踏まえれば、イノベーションの促進には、金融機関とフィンテック企業とのオープン・イノベーション(協働・連携)を進めていくことが重要である。このため、以下の取組みを通じて、金融機関とフィンテック企業の連携やフィンテック企業によるイノベーションを促進する環境を整備する。 (ア)金融サービスのオープン・イノベーションを推進するため、平成 29 年改正銀行法等を円滑に施行するとともに、オープン API の促進に向けた環境整備を図る。 (イ)フィンテック企業等によるイノベーションに向けたチャレンジを後押しするため、FinTech サポートデスクや FinTech 実証実験ハブを通じた、新しい金融事業・サービスの開始に対する支援を強化する。 (ウ)非対面取引に係る本人確認方法の見直しや、銀行代理業制度や店舗制度の課題の検討等、フィンテック時代に対応した制度の点検・見直しを行う。 ③ フィンテックに係る国際的ネットワークの強化 国際標準化の動きも視野に入れつつ、海外の最先端の人材や当局との連携強化に向けて、フィンテック・サミットの開催、ブロックチェーン技術に関する国際的共同研究の推進、海外当局との協力枠組み拡大等の取組みを行う。 (3)金融機関の IT ガバナンス フィンテックによるアンバンドリング化の進展も想定されるなど、金融機関の IT の戦略は今や金融機関のビジネスモデルを左右する重要課題となっている。また、システムのクラウド化をはじめ新たな IT の技術やサービスがフィンテック企業で広く用いられており、金融機関においても、セキュリティ面だけでなく、これらを活用しないことの機会損失も踏まえて、その採否を考えることが求められている。このように、金融機関においては、経営戦略を IT の戦略と一体的に考えていくことの必要性が増している。 31