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A.2021年のタイ向け国際与信の日本シェアは18%。
出典: 経済産業省『通商白書2022(全体版)』2022年6月公表
第1章 世界経済に対する地政的不確実性の高まりと経済リスク 日本が保有する国際与信残高の割合を債務国別に見ると(第I-1-3-15表)、新興国の中ではタイ(新興国全体に占める割合18%)、中国(同17%)、韓国(同9%)と地理的に近いアジアの国が上位を占めている。アジア以外の国では、ブラジル(同4%)、サウジアラビア(同3%)、メキシコ(同3%)と中南米の大国と石油産出国が続いている。 主要新興国の国際与信の債権国別で見ると(第I-1-3-16図)、タイ、インドネシア、フィリピンなどの地理的に近いアジア各国で、日本のエクスポージャーが高水準となっている。メキシコ、ブラジル、アルゼンチン等の中南米やトルコについては、日本の割合は少ないものの、スペインの与信の大きさが約3割と際立っている。 本節の新興国経済の健全性とリスクにおいて見たとおり、対外債務の返済リスクが高いトルコ、南アフリカや、政府債務の返済リスクの高いブラジル、両方のリスクが高いアルゼンチンは、日本の与信割合が比較的小さく、仮にこれらの国がデフォルトした場合であっても、日本の金融機関が被る影響は限定的であると考えられる。他方、日本の与信割合が比較的多いアジアは、相対的にファンダメンタルズが健全であり、デフォルトに陥る懸念は当面は極めて小さい。ただし、 第I-1-3-15表 日本の国内金融機関の国際与信残高の推移(対新興国) (億ドル) 債務国 金額 構成比 タイ 1,061 18% 中国 1,005 17% 韓国 498 9% インドネシア 490 8% インド 417 7% 台湾 396 7% マレーシア 215 4% ブラジル 209 4% サウジアラビア 202 3% メキシコ 166 3% その他 1,187 20% 新興国全体 5,845 100% 資料:財務省 BIS国際与信統計(最終リスクベース)から作成。 第I-1-3-16図 主要新興国に対する国別の国際与信 タイ 1,691億ドル マレーシア 1,640億ドル インドネシア 1,505億ドル ベトナム 633億ドル フィリピン 397億ドル インド 2,780億ドル メキシコ 3,852億ドル ブラジル 3,425億ドル アルゼンチン 358億ドル トルコ 1,442億ドル ロシア 1,047億ドル 南アフリカ 370億ドル 備考:2021年第3四半期時点。 資料:BISから作成。 68 2022 White Paper on International Economy and Trade