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A.スタートアップ等の成長を促すための資本市場の機能強化
スタートアップの成長を促すために、資本市場の機能強化を図る政策の必要性について言及している。
出典: 金融庁『2022事務年度 金融行政方針』2022年8月公表
プリンシプルベースの取組みと、ルールベースの取組みの適切な役割分担を踏まえながら、必要な対応を行っていくことが重要である。プリンシプルベースの対応としては、資産運用会社等のプロダクトガバナンス28の推進や、その確保のためのガバナンスの強化に向けて、「顧客本位の業務運営に関する原則」の見直し等を検討する。また、ルールベースの対応としては、顧客本位の業務運営の観点から適切な勧誘や助言が行われるための制度的枠組みの検討を行い、顧客の資産形成に向けたコンサルティングやアドバイスに関するビジネスの健全な発展を促すとともに、金融事業者が提供するサービスの向上に向けて、デジタルツールも活用した顧客への情報提供の充実等に向けた制度面の検討を行う(金融事業者のモニタリングについては、本文I.2.(1)②(ア)で前述。資産運用の高度化については、本文II.1.(2)で後述。)。 (2)資産運用の高度化 これまで、インベストメント・チェーンの中核を担うべき資産運用会社の果たす重要な役割に着目し、顧客利益を最優先する商品組成や提供、ファンド管理など、各社のプロダクトガバナンスについて、対話を継続し、取組みの強化を促してきた29。資産運用会社のプロダクトガバナンス体制について、顧客利益最優先の観点から経営陣主導により実効性確保に向けた取組みが行われているか、その具体的な対応状況や成果について、重点的に対話を行う。 また、生命保険会社や年金基金などのアセットオーナーにも、投資に係る基本的な方針を示した上で、自ら、あるいは委託先である資産運用会社の行動を通じて、投資先企業の企業価値の向上に寄与することが求められる。アセットオーナーには多様な主体が存在し、その運用実態も様々であるが、ESG30要素の考慮を含め、これらの運用に共通に期待される機能が十分に発揮できるよう、アセットオーナーのほか、資産運用会社、関係省庁、アカデミア、有識者、国際機関等と連携し、長期的持続的な保有・受託資産の増大に向けた運用上の課題等を検討する。 これらの成果を含めた資産運用高度化の進捗と課題についてのレポート等を公表する。 (3)スタートアップ等の成長を促すための資本市場の機能強化31 今後の我が国の持続的な経済発展を支えるビジネス・産業を成長させるためには、必要な資金が円滑に供給されるとともに、多様な有価証券の適切な流通が確保されるよう、資本市場の機能を強化することが重要である32。 こうした観点から、スタートアップ等への成長資金の供給拡大に向けて、国内の年金基金等の 28 想定する顧客を明確にし、その利益に適う商品を組成するとともに、そうした商品が想定した顧客に必要な情報とともに提供されるよう、販売にあたる金融事業者への必要な情報提供や、これらの評価・検証等を行うこと。 29 コラム11 資産運用高度化プログレスレポート2022 参照 30 Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)のこと。 31 コラム12 金融審議会市場制度ワーキング・グループ中間整理 参照 32 間接金融を通じたスタートアップ等の支援については、本文I.1.(3)、本文I.1.(4)を参照。 社会課題解決による新たな成長が国民に還元される金融システムを構築する 14 概要 本文 コラム 実績/作業計画