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山口県においてトビイロウンカの大量発生により水稲の収量が約3割減少した。害虫による農作物被害は食料安全保障上のリスクであり、農薬抵抗性を持つ病害虫の拡散への対応が急務とされている。
動植物防疫 家畜伝染病及び植物病害虫の発生・まん延は、農業に著しい損害を与える恐れがあるため、発生予防・まん延防止に取り組む必要。 豚熱及び高病原性鳥インフルエンザについては、近年発生件数が増加。また、アフリカ豚熱については、日本で非発生であるものの、アジアで感染が拡大。 毎年度大陸から飛来する水稲の重要害虫であるウンカ類については、気候の変化とともに被害が多発しており、2020年には、特に東海以西においてトビイロウンカの発生が多く、一部地域では過去最大級の被害が発生。 効果的な検疫体制の構築と厳格な水際措置の実施を図るとともに、飼養衛生管理の向上や農場の分割管理の徹底、総合防除体系の構築を推進する必要。 豚熱 平成30年9月に日本で26年ぶりに発生して以来、令和6年8月までに22都県・93事例の発生を確認。 令和元年10月から予防的ワクチンの接種を開始。 飼養豚発生県:赤色(ただし、斜線は、令和4年度以降発生なし。) 【22都県】(飼養頭数 3,260,730頭(全国の37.1%)) 野生いのしし陽性発生県:赤色(沖縄を除く)橙色 【38都府県】(捕獲頭数 4,596,260頭(全国の52.2%)) 飼養豚へのワクチン接種推奨地域:赤色 橙色 黄色 【46都府県】(飼養頭数 8,045,460頭(全国の91.4%)) ※飼養頭数は、R6畜産統計・速報値を基に計算 ウンカ類による日本の水稲被害 (被害量 千トン) 2020年には東海以西において被害が多発し、過去20年で最大の被害量 特に、山口県では水稲作付面積の5割以上で被害が発生(日照不足、台風の影響もあり、収量3割程度減少(作況73)) 資料:農林水産省「作物統計」 アフリカ豚熱(日本では非発生) 平成30年8月に中国においてアジア初の発生。 その後、アジア全域に拡大(東アジアでは日本と台湾のみ非発生)。 高病原性鳥インフルエンザ 令和2年から4年連続して発生、令和4年度は過去最大の発生(殺処分羽数は約1,771万羽) 令和5年度シーズンは10県11事例の発生(殺処分羽数は約85.6万羽)。 稲を吸汁するトビイロウンカ ベトナム北部 中国南部 トビイロウンカとセジロウンカが越冬 飛来源であるベトナム北部や中国南部では、 ①感受性品種の栽培 ②薬剤抵抗性の発達 資料:農研機構 九州沖縄農業研究センター「2013 年のトビイロウンカの多発要因と今後の課題」(松村 正哉他) クミアイ化学工業株式会社 Website「ウンカの生態と被害」より農林水産省にて作成 25