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脱炭素に向けた移行(トランジション)金融を活用する企業の取り組みを支援するモデル事業において、対象費用の最大9割を補助する制度が設けられた。グリーン投資の促進に向けて民間企業の資金調達環境を整備する施策の一つである。
第5章 環境の変化 サステナブルファイナンスの拡大 2016年から2020年にかけて、世界の運用総額に占めるESG投資の割合は増加。 我が国においても、サステナビリティ課題に資する金融の活用が拡大。例えば、JFEホールディングス(株)は、 トランジション・ボンドを300億円発行し、カーボンニュートラルに向けた製鉄プロセスの転換を目指す。 図 1 世界の運用総額に占めるESG投資額の推移 事例 トランジション・ボンドを活用したカーボンニュートラルに 向けた製鉄プロセスの転換 【JFEホールディングス(株)】 FIGURE 2 Snapshot of global assets under management 2016-2020 (USD billions) REGIONS 2016 2018 2020 Total AUM of regions 81,948 91,828 98,416 Total sustainable investments only AUM 22,872 30,683 35,301 % Sustainable investments 27.9% 33.4% 35.9% Increase of % sustainable investments (compared to prior period) 5.5% 2.5% 35.9% of total assets under management are sustainable investments トランジション・ファイナンスは、脱炭素社会の実現に向けた長期的な 戦略に則り、着実な温室効果ガス削減の取組を行う企業に対し、そ の取組を支援するための新しいファイナンス手法であり、特に温室効 果ガス排出削減が困難な産業に向けたもの。 温室効果ガス多排出産業の1つである鉄鋼産業において、日本を代 表する企業であるJFEホールディングス(株)は、2050年カーボン ニュートラル実現を目標に掲げ、2022年にトランジション・ボンドを総 額300億円発行した。 本社債での調達資金は、「省エネ・高効率化に関する取り組み」、「エ コプロダクトの製造」、「超革新的製鉄プロセスの開発」および「再生 可能エネルギーに関する取り組み」などに充当するとしている。 本社債は、経済産業省の「令和3年度クライメート・トランジション・ ファイナンスモデル事業に係る事例」に、国内製造業で初めて 選定された。経済産業省は、発行に必要な、外部評価機関による適 合性の評価、意見書の作成・提供及び助言等に要する費用の最大 9割を補助し、脱炭素に向けた設備投資や研究開発投資などを資金 面から後押しする。 (資料) GSIA "Global Sustainable Investment Review 2020" 図 2 トランジション・ファイナンスに求められる4要素 資金充当の対象のみに着目す るのではなく、脱炭素に向けた企 業の「トランジション戦略」やその 戦略を実行する信頼性・透明 性を総合的に判断するもの。 資金調達者がバリ協定と整合 した長期目標を実現するための 戦略を明確に求められる点で、 より将来に対して野心的な取組 を担保する主体へのファイナンス。 Element 1 戦略とガバナンス Element 2 マテリアリティ (重要度) Element 3 科学的根拠 Element 4 透明性 (出所) 経済産業省 24