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海外金融機関等の受入れに係る環境整備を、人材育成、税制、法令、環境の改善と合わせて進める。
2. 高い機能を有し魅力のある金融資本市場を築く 第二に、我が国の金融資本市場の機能を高め、アジアや世界における役割を高め られるよう取り組む。地政学的なリスクなどが強まるなかで、日本市場は国際的なリスク 分散にも貢献できる。我が国にも世界全体にも役立つ形で日本市場を発展させられる よう、知恵をしばる。 (1) 市場の国際競争力 ① 国際金融機能の確立(税制、人材、その他ビジネス環境改善、英語による金融行政) 今般のコロナ禍を含む、国際経済社会の様々な情勢の変化の中で、国際的な金融ビジ ネスを巡っては、金融機関の業務や取引が、各業務や取引に適した場所に国際的に分散 していく可能性が考えられる。具体的には、①コロナ禍への対応に伴う、金融業務や金融 取引のリモート化の進展、②災害等への意識の高まりに伴う、金融ビジネスの拠点配置に おける、効率性重視から変化への対応力重視へのシフト、③金融テクノロジーの分野にお ける、分散化やクラウド等の技術進歩などが挙げられる。 一方で、世界中から金融人材、資金、情報が集積する国際金融都市は、人材、業務、取 引の集積による効率性や、対面ビジネスを通じた付加価値の創出、イノベーションの可能 性などの観点から、引き続き重要な役割を果たしていくと考えられる。 こうした分散と集積のバランスの中で、国際金融都市は一極集中から多極連携型の道を 辿る可能性が高いと考えられ、それぞれの中核的な都市が特色を持ちつつ相互に競争し あい補完しあうことが重要となる。 我が国において、国際金融機能の確立を目指していくことは、雇用・産業の創出や経済 力向上の実現に資するのみならず、国際的にも、リスク分散を通じ、アジアひいては世界の 金融市場の災害リスク等に対する強靭性を高めることにつながる。 日本市場がアジアにおける国際金融の中核的な拠点の一つとして発展していけるよう、 海外金融機関も含めた関係者と十分にコミュニケーションを取りつつ、金融・資本市場の魅 力を向上させ、海外金融機関・専門人材の受入れ環境整備を一層加速させていく。許認可 や検査・監督プロセスの英語化や登録手続きの迅速化を進める。また、人材育成・税制・予 算上の措置、関連するビジネス環境の改善等、海外金融機関等の受入れに係る環境整備 の具体的方策を総合的に検討する。 ① ② ② 海外当局との連携 上記のように日本市場の魅力を向上させていくためには、金融機関が国際的に活動す るに当たって、規制・監督上の弊害が生じないように対応する必要がある。 15