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A.2024年の2024年度のロシア機に対する緊急発進回数は237回。
出典: 防衛省『令和7年版 防衛白書(前編)』2025年7月公表
第1節 わが国に対する侵攻への対応など 2 領空侵犯に備えた警戒と緊急発進(スクラングル) (1) 基本的考え方 領空を侵犯した外国の航空機などに対して、警告や必要と認める場合の武器の使用に至るまでの、対領空侵犯措置を行う能力を有するものは自衛隊のみであり、防衛省・自衛隊では、空白が第一義的に対領空侵犯措置を行っている。 参照 Ⅱ部5章3項6(領空侵犯に対する措置) (2) 防衛省・自衛隊の対応 空白は、わが国周辺を飛行する航空機を警戒管制レーダーや早期警戒管制機などにより探知・識別し、領空侵犯のおそれのある航空機を発見した場合には、戦闘機などを緊急発進(スクランブル)させ、その航空機の状況を確認し、必要に応じてその行動を監視している。さらに、この航空機が実際に領空を侵犯した場合には、無線などにより退去の警告などを行っている。 2024年度の空白機による緊急発進(スクランブル)回数は704回(中国機に対し464回、ロシア機に対し237回、その他3回)であった。 近年、中国機の飛行形態は多様化し、その活動範囲は東シナ海のみならず、太平洋や日本海の上空にも拡大している。 また、2019年以降、中露両軍の爆撃機などによるわが国周辺での長距離にわたる共同飛行が計8回確認されている。2024年11月には、2日間にわたり、日本海、東シナ海、太平洋上において中露両軍の爆撃機による長距離にわたる共同飛行を確認した。 このように、中国機とロシア機はわが国周辺で活発に活動を継続していることから、防衛省・自衛隊はその動向を注視しつつ、対領空侵犯措置に万全を期していく。 緊急発進(スクランブル)に対応する空白戦闘機 (3) 中国機とロシア機による領空侵犯 2024年8月26日、中国軍のY-9情報収集機1機が男女群島(長崎県)沖の領空を侵犯した。また、同年9月23日、ロシア軍のIL-38哨戒機1機が3度にわたり礼文島(北海道)北方の領空を侵犯した。さらに、2025年5月3日、尖閣諸島(沖縄県)周辺のわが国領海に侵入した中国海警船から発艦したヘリコプター1機が同諸島周辺の領空を侵犯した。いずれも空白は戦闘機を緊急発進させ対応するとともに、ロシア機による領空侵犯に対しては、対領空侵犯措置では初めてフレア15による警告を行った。 これらの領空侵犯は、わが国の主権の重大な侵害であるだけでなく、国民の安全を脅かすものであり、全く受け入れられることはできない。わが国政府は、中国政府とロシア政府に対し、極めて厳重に抗議し、再発防止を強く求めた。 参照 図表Ⅲ-1-1-4(冷戦期以降の緊急発進実施回数とその内訳)、図表Ⅲ-1-1-5(緊急発進の対象となったロシア機と中国機の飛行パターン例(2024年度))、図表Ⅲ-1-6(わが国と周辺国・地域の防空識別圏(ADIZ)(イメージ))、図表Ⅲ-1-1-7(中国機の領空侵犯における行動概要(Y-9情報収集機)(2024年8月26日))、図表Ⅲ-1-1-8(ロシア機の領空侵犯における行動概要(IL-38哨戒機)(2024年9月23日))、Ⅰ部3章2節2項6 (2) 動画:UNIT-1 航空警戒管制 URL:https://www.youtube.com/watch?v=DKd7UEU73rM 資料:2024年度 年度緊急発進状況 URL:https://www.mod.go.jp/js/activity/domestic/Scramble2024.html 15 発射された赤外線誘導のミサイルを回避するために戦闘機などが空中に散布するおとりの熱源。激しく燃焼するため視認が容易である。 255 令和7年版 防衛白書