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A.2020年の英国の対外直接投資残高に占めるインドの割合は1%。
出典: 経済産業省『通商白書2022(全体版)』2022年6月公表
第1章 世界経済に対する地政学的不確実性の高まりと経済リスク (3) 先進国の新興国への直接投資 57 短期的な投資目的もあり流動性の高い証券投資に対して、経済規模が大きく安定的な直接投資は、米国の金融政策正常化の動きにより即座に大規模に流出することは考えにくい。しかしながら、仮にデフォルト等の経済混乱に発展した場合には、多くの直接投資残高を保有する先進国に影響を及ぼす可能性もあることから、主要先進国における対新興国の直接投資の状況を概観していく。 日本の対外直接投資残高のうち対象の新興国の上位3か国は、タイ(残高合計の4%)、インドネシア(同2%)、インド(同2%)であり、最も多いタイでも残高合計の4%と全体に占める新興国の規模は小さい。推移を見ると、3か国とも増加基調である中、とりわけタイの増加幅が大きい。ブラジルの残高は2013年から緩やかに減少し続け、インドネシア、インドを下回った(第I-1-3-23図)。 米国の対外直接投資残高のうち対象の新興国の上位3か国は、地理的に近い中南米の大国であるメキシコ(残高合計の2%)とブラジル(同1%)、インド(同1%)となり、米国全体の残高に占める新興国の規模は小さい。米国の投資先は、2009年からの約10年間で大きな変動はなく、ほぼ同水準で推移している(第I-1-3-24図)。 英国の対外直接投資残高のうち対象の新興国の上位3か国は、インド(残高合計の1%)、メキシコ(同1%)、 第I-1-3-23図 日本の対外直接投資残高 対新興国と対世界全体の推移 (億ドル) 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 (兆ドル) 2.0 1.8 1.6 1.4 1.2 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0 世界(右軸) タイ インドネシア インド ブラジル 資料:IMFから作成。 投資国別の内訳 ベルギー,2% インド,2% その他,13% 米国,31% 中国,8% オランダ,7% 英国,7% シンガポール,5% 豪州,5% タイ,4% シンガポール,3% ケイマン諸島,2% 韓国,2% ルクセンブルク,2% インドネシア,2% 香港,2% ドイツ,2% 第I-1-3-24図 米国の対外直接投資残高 対新興国と対世界全体の推移 (億ドル) 1,200 1,000 800 600 400 200 0 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 (兆ドル) 7 6 5 4 3 2 1 0 世界(右軸) メキシコ ブラジル インド インドネシア 資料:IMFから作成。 投資国別の内訳 英国,14% オランダ,14% ルクセンブルク,12% カナダ,7% アイルランド,6% ケイマン諸島,5% バミューダ諸島,4% シンガポール,4% スイス,3% 豪州,3% ドイツ,3% 日本,2% 中国,2% メキシコ,2% 香港,2% その他,16% 57 増川智咲(2021)、末吉孝行、佐藤光、橋本政彦、鈴木雄太郎、瀬戸佑基(2021) 72 2022 White Paper on International Economy and Trade