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A.2020年の実証プロジェクトによる水田作の単収の増加率は9%増加。
出典: 農林水産省『令和6年度 食料・農業・農村白書(全体版)』2025年5月公表
特集 また、スマート農業技術の活用により、重労働が軽減され、熟練農業者並みの速度・精度での作業が可能となることで農作業のハードルが下がり、活躍できる機会をもたらすことから、経営面積の拡大や女性、高齢者、新規就農者、学生アルバイトも含めた多様な人材が関わる経営の実現にもつながりました。 実証プロジェクトにおいて確認されたスマート農業技術の導入効果については、例えば水田作では総労働時間が平均で9%削減、単収が平均で9%増加したほか、慣行区との正確な比較が可能な実証地区の約3割において、10%以上の労働時間の削減効果が確認され、20%以上の削減効果が得られた事例も見られました。 また、技術別に見ると、平均作業時間が農薬散布用ドローンで61%、自動水管理システムで80%、直進アシスト田植機で18%、それぞれ短縮されたことが明らかになっています(図表 特3-1)。 スマート農業実証プロジェクト URL: https://www.affrc.maff.go.jp/docs/smart_agri_pro/smart_agri_pro.htm 図表 特3-1 スマート農業技術の導入効果 (農薬散布用ドローン) 時間/10a 3.0 2.0 1.0 0 0.7 0.2 慣行 スマート農業機械 慣行に比べ作業時間が平均61%短縮 (自動水管理システム) 時間/10a 3.0 2.0 1.0 0 2.2 0.4 慣行 スマート農業機械 慣行に比べ作業時間が平均80%短縮 (直進アシスト田植機) 時間/10a 3.0 2.0 1.0 0 1.3 1.1 慣行 スマート農業機械 慣行に比べ作業時間が平均18%短縮 資料: 農林水産省作成 注: 令和元年(2019)~2(2020)年度にスマート農業実証プロジェクトで採択した実証課題の取組における数値 (スマート農業の実装に当たって生産方式の転換等も必要) 実証プロジェクト等を通じて、スマート農業技術の導入による効果が確認された一方、様々な課題も明らかになっています。 例えば果樹や野菜では、収穫等の人手に頼る作業が多くスマート農業技術の開発が不十分な領域があるため、開発の促進を図る必要があります。また、従来の栽培方式の下では、例えば狭い畝間に機械が入らない、手作業の収穫を前提とした果樹の樹形にしているなど、このままではスマート農業技術の導入効果が十分に発揮されないことから、スマート農業技術に適した生産方式への転換を図ることも必要です。さらに、スマート農業機械等の導入にはコストが高いことやスマート農業機械等を扱える人材が不足していること等の課題も判明しました。 このような課題の解決には、技術開発・供給側と生産現場側の両方の歩み寄りが求められており、スマート農業技術に適した生産方式への転換を図りながら、開発ハードルを下 27