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A.2023年のシカの捕獲頭数(令和5年度)は72万頭。
出典: 農林水産省『令和6年度 食料・農業・農村白書(全体版)』2025年5月公表
第7節 鳥獣被害対策とジビエ利活用の促進 野生鳥獣による農作物被害は、営農意欲の減退をもたらし耕作放棄や離農の要因になるなど、農山漁村に深刻な影響を及ぼしています。このため、被害防止のために捕獲を進めるだけでなく、有害鳥獣をプラスの存在に変えていくことが重要であり、ジビエ利活用の拡大に向け、より安全なジビエの提供や消費者のジビエに対する安心の確保を図る取組等が必要となっています。本節では、鳥獣被害対策やジビエ利活用等に向けた取組について紹介します。(1) 鳥獣被害対策の推進 (野生鳥獣による農作物被害額は前年度に比べ増加) シカやイノシシ、サル等の野生鳥獣による農作物被害額は、平成22(2010)年度の239億円をピークに減少傾向で推移しましたが、令和5(2023)年度は、捕獲強化の取組等によりイノシシ等による被害額が減少したものの、北海道等で被害額が増加したことによりシカの被害額が増加したことや、堅果類の不作等によりクマの出没が増え被害額が増加したこと等から、前年度に比べ8億円増加し164億円となりました(図表6-7-1)。鳥獣種類別に見ると、シカによる被害額が70億円で最も多く、次いでイノシシが36億円、鳥類が27億円となっています。また、令和5(2023)年度のクマ類による農作物被害額は前年度に比べ3億円増加し7億円となりました。図表6-7-1 野生鳥獣による農作物被害額 単位:億円 平成22年度(2010) 26(2014) 29(2017) 令和2(2020) 5(2023) 資料:農林水産省作成 鳥類 その他獣類 クマ サル シカ イノシシ 野生鳥獣の捕獲頭数については、令和5(2023)年度はイノシシが前年度に比べ6万8千頭減少し52万頭となっています(図表6-7-2)。一方、シカの捕獲頭数は前年度に比べ6千頭増加し72万頭となっています。全国各地で鳥獣被害対策が進められている一方、野生鳥獣の生息域の拡大や荒廃農地の増加等を背景として、鳥獣被害は継続的に発生しています。鳥獣被害は、営農意欲の減退、第6章 345