地球温暖化による異常気象や生物多様性の損失は、人類にとって重大なリスクとなる。
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第1章 第六次環境基本計画が目指すもの 環境の危機(地球温暖化による大雨や記録的な高温への影響/生物多様性の現況/汚染の現状) 「グローバルリスク報告書2024」では、今後10年間に直面する最も深刻な10のリスクのうち、5つは環境関連のリスク(異常気象、地球システムの危機的変化、生物多様性の損失、天然資源の不足、汚染)。環境問題が人類の「経済」「社会」の最も重大なリスクになると分析。 1850年からの平均気温の変化 2023年の世界の年平均気温は、産業革命前より1.45℃ (±0.12℃)上昇し、観測史上最高。世界の平均気温は上昇 傾向にあり、1970年以降、過去2000年のどの50年間よりも 気温上昇は加速。 猛暑や大雨などの異常気象に地球温暖化がどの程度寄与しているかが解明するため、「イベント・アトリビューション」と呼ばれる手法を活用した研究が進展。 °C 2.0 温暖化は2000年以上 前例のないもの 1.5 過去10万年で最も温暖 だった数百年間の期間 1.0 0.5 復元値 0.0 -0.5 -1 1 500 1000 1500 1850 2020 資料: AR6 WG1 図 SPM.1 a) より環境省作成 1500年以降の絶滅数 ティッピングポイント 地球システムの危機的変化については、例えば、気候変動において人為起源の変化があるレベルを超え、気候システムにしばしば不可逆性を伴うような大規模な変化が生じる転換点であるティッピング・ポイントに達することが懸念。 世界の平均気温が1.5℃を上回ると、グリーンランドの氷床崩壊、西南極大陸の氷床崩壊、熱帯サンゴ礁の枯死、永久凍土の突発的融解、ラブラドル海流崩壊などの複数のティッピング・ポイントが突破される可能性を指摘する研究事例もある。 深刻 2.5 バックグラウンド種絶滅率 (年 間100万種あたり0.1から2種) に基づく絶滅種の累積割合 (%) 西生類 哺乳類 爬虫類 魚類 2.0 絶滅した種の累積割合 (%) 1.5 1.0 良好 0.5 0.0 1500 1600 1700 1800 1900 2018 (年) 注: 1500年以降の脊椎動物の絶滅率。爬虫類と魚類の割合は全種評価 に基づくものではない。 資料: IPBESの地球規模評価報告書政策決定者向け要約より環境省作成 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム (IPBES) が2019年に公表した「生物多様性 と生態系サービスに関する地球規模評価報告書」で は、人間活動の影響により、過去50年間の地球上の種の絶滅は、過去1,000万年の 平均の少なくとも数十倍、あるいは数百倍の速度で進んでおり、適切な対策を講じなければ、今後更に加速と指摘。