第六次環境基本計画は、環境保全を通じた国民の幸福度向上と経済成長の両立を目指す。
タグ: 環境基本計画, ウェルビーイング, 経済成長, 持続可能な成長, 自然資本, OECD, 幸福度
第1章 第六次環境基本計画が目指すもの 将来にわたって「ウェルビーイング/ 高い生活の質」をもたらす「新たな成長」 第六次環境基本計画の特徴は、「環境の保全を通じて、現在及び将来の国民一人一人の生活の質、幸福度 、ウェルビーイング、経済厚生の向上」を最上位の目的として掲げている。 現下の環境危機を克服するためには、文明の転換、経済社会システムの変革が必要。 環境政策を起点として、経済・社会的な課題も統合的に改善していくため、「国民のウェルビーイング/高い生活の質」を最上位の目標として掲げる。 「国民のウェルビーイング/高い生活の質」には、市場を通じた価値(GDP、賃 金、金融資産など)に加え、非市場的価値(健康、快適さ、環境の質、主観 的幸福感など)が含まれており、この両方を引き上げていくような「新たな成長」 を目指す。 自然資本を軸としたウェルビーイングをもたらす「新たな成長」のメカニズム 現在及び将来の国民一人ひとりのウェルビーイング/生活の質/経済厚生の向上 非市場的な価値 国民の本来的なニーズ (科学での要請を含む。) 市場的な価値 ✓健康状態 ✓ワークライフバランス ✓個人 の安全 ✓教育と技能 ✓市民参加とガバナンス ✓主観的幸福など ✓社会的な紐帯 ✓環境の質 ✓GDP ✓金融資産 ✓炭素生産性 ✓高付加価値化など ✓賃金 ✓労働生産性 ✓資源生産性 イノベーション 企業 政府 経済価値が 自然資本に依存 現在、GDPの 半分を支える 経済価値が 自然資本に依存 直接的に ウェルビーイング が向上 市場の失敗の是正 政策形成 資本蓄積 合成の課題の解消 民間投資拡大 自然資本を維持・回復・充実させる資本・システム 【人類の存続、生活の基盤】 【良好な環境】 【人類の存続、生活の基盤】 【制度・システム】 ✓1.5℃目標が達成される気候 ✓快適な環境 (アメニティ) ✓再エネ・省エネ関連設備 ✓ZEB・ZEH 公共交通 ✓自立分散、水平分割型のシステム ✓健全な循環経済 ✓ネイチャー・ポジティブなど ✓価格メカニズム ✓健全な生活系 ✓循環経済システムなど ✓残された公衆衛生の解決など ✓無形資産 (人的資本、経済的競争力 等)、社会関係資本・コミュニティなど OECDにおけるウェルビーイング調査 OECDでは、「How's Life? 2020 Well-being Measuring」として、世界各国のウェルビーイング を調査。 日本の幸福度 市民参加 所得と富 住宅 労働時間と仕事のバランス 安全 主観的幸福 平等 環境の質 知識と技能 注:このグラフは、各幸福度指標についてのOECDメンバー国 と比べた相対的な日本の強みと弱みを示している。線が長 い項目ほど他国より優れている(幸福度が高い)ことを、線が 短いほど劣っている(幸福度が低い)ことを示す(アスタリスク * がつくネガティブな項目は反転スコア)。不平等(上位層 と下位層のギャップや集団間の差異、「剥奪」閾値を下回る水 準の人々など)はストライプで表示され、データがない場合は 白く表示されている。 資料: OECD「How's Life in Japan?」(2020年)より環境省作成 9