エネルギーセキュリティの重点は気候変動対策や再エネ導入を背景に変動しつつある。
タグ: エネルギーセキュリティ, 気候変動対策, 再エネ大量導入, 脱炭素燃料, IEA, 定量評価指標
第3章 エネルギーセキュリティの変容 エネルギーセキュリティの重点の変容 ●これまでのエネルギー白書で、エネルギー安全保障を定量評価。日本の指標を前回(エネルギー白書 2015)と比較すると、傾向は変わらないが、電力の安定供給能力(停止時間)の数値が回復。 ●一方、エネルギーセキュリティの重点は、気候変動対策の活発化、再エネ大量導入等を背景に変動し つつある。こうした変遷を踏まえて評価を行っていく必要がある。 エネルギーセキュリティの重点の変容(IEA) エネルギーセキュリティの考え方 世界の出来事 1973 ~ 化石燃料の安定確保 レジリエンス とデジタル化 再エネ大量導入 への転換 脱炭素燃料 ① 気候変動対策 ② ③ 2005 - 2010 - 2015 - 2020 - time ●オイルショック('73) ●IEA発足('74) ●京都議定書('97) ●北アメリカ大停電('03) ●リーマンショック('08) ●コペンハーゲン合意('09) ●東日本大震災('11) ●パリ協定('15) ●Covid19感染拡大('19) ●COP26('21:予定) エネルギー白書におけるセキュリティ評価指標 <日本> 従来の定量評価指標 ① 一次エネルギー自給率 ② エネルギー輸入先多様化 ③ エネルギー源多様度 ④ チョークポイントリスク低減度 (中東依存度等) ⑤ 電力の安定供給能力(停止時間) ⑥ エネルギー消費のGDP原単位 ⑦ 化石燃料の供給途絶 対応能力(石油備蓄) <従来の定量評価指標の考え方> ●化石燃料がエネルギー源の多くを占めることから、化石燃料の安定的 輸入に重点が置かれていた ●また、災害の多い日本の状況を踏まえ、不測の事態への対応 力、レジリエンスを評価 評価対象の拡大 ●気候変動対策や再エネ大量導入などエネルギーを巡る環境 が変化 ●IEAは、電力システムの柔軟性やサイバーセキュリティ対策 等の重要性を主張しており、対応する評価指標を追加する 8